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機械式時計の中はどんな仕組みになっているのでしょう? ぜんまい仕掛けの歯車で動いているんでしょ…その通り。ぜんまいのほどけていく力を歯車に伝えて針を動かしているのです。(図@)
香箱車(こうばこぐるま)の中にはぜんまいが入っています。リューズを巻くとぜんまいは強く巻き絞められます。ほどけようとするぜんまいの力が香箱車を回します。香箱車は噛み合っている2番車(にばんぐるま)を回します。同じように3番車(さんばんぐるま)、4番車(よんばんぐるま)、ガンギ車(がんぎぐるま)も回ります。 2番車には分針が、4番車には秒針が取り付けられています。つまり2番車は1時間に1回転、4番車は1分間に1回転するわけです。言い換えれば2番車が1回転する間に4番車は60回転しなくてはいけないわけです。4番車につながるガンギ車は同じ間に一般的な機種の場合600回転します。
香箱車が1回転すると、それぞれの車は何回転するでしょうか? 香箱車の歯数は72、それに噛み合っている2番車のカナの歯数は12しかありませんから、香箱車が一回転すると2番車は6回転してしまうわけです。 おなじように順に48、360、3600回転となるでしょう。 さて、前に述べたように2番車には分針がついているのですから1時間に1回転してくれなくては困ります。ということは香箱車が1時間に1/6回転してくれれば都合がよいわけです。が、さて、どうやって?ぜんまいはばねですから巻いて手を離せば殆ど一瞬にしてほどけてしまうだろうと想像できますね。ぜんまいがもっとゆっくり、かつ一定した速度でほどけていくようにコントロールするしくみが必要です。その役目をしているのがガンギ車、アンクル、てんぷです。
ところで時針を回す歯車も必要ですね。 時針は1時間に1/12回転するのですから、分針のついている2番車が1回転する間に1/12回転する歯車があれば良いわけです。 2番車の軸にもうひとつカナを付け、図Bとは逆に下図のよう今度はカナから隣の歯車へと噛み合わせます。
いかがですか?時計の仕組みが解ったような気がしてきませんか? 時、分、秒だけでなく月、日、曜日や月齢を表示するカレンダーウオッチ、月末や閏年の修正が不用のパーペチュアルカレンダー、計測機能の付いたクロノグラフや音で時刻を報せるリピーター等にはさらにもっと多くの歯車や部品を組み合わせます。細密で複雑な仕掛けが小さな腕時計の中に納められているのです。時計の中を見ることなどなかなかできないと思われるかもしれませんが、時計ケースがガラス張り(スケルトン)又は。裏側がガラス張りになっていて機械が見える時計もあります。てんぷとアンクル、ガンギ車は忙しく動いていますからすぐに判るはずです。是非一度中を覗いてみて下さい。
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