2020年1月~2020年11月までのスイスから日本へのスイス時計輸出 

 
 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは、日本の時計市場にも大きな影響を与えております。一部の報道では、スイス時計に対する悲観的な記事を目にしますが、現在の日本マーケットはどのような状況にあるのでしょうか。
 スイス時計協会FHが公表している“スイス時計輸出統計”によりますと、2020年1月から同年11月の輸出金額は決してネガティブな数値ばかりではなく、むしろ日本の購買力の強さに驚かされる一面も見受けられました。
 上のグラフは2018年から2020年におけるスイスから日本への輸出金額を月別で表示したものです。このグラフの2020年のデータ(赤線)を見ますと、輸出金額は4月に前年と比べて-85.9%まで落ち込みましたが、5月以降はV字回復を果たし、8月には2018年の同月水準まで戻りました。その後も輸出金額は上昇を続け、実に11月には過去最高を記録した2019年の月平均金額1億3400万フラン(約146億9580万円)を上回りました。ここで注目すべきは、インバウンド需要の恩恵が受けられない状況下においても、日本市場にはスイス時計への需要が確実に存在していることです。確かに、この背景には販売力の高いメーカーに頼るところが大きいことは否めませんが、他のメーカーでもオンライン・ブティックの新設やSNSを活用した情報発信など様々な取り組みが多くなされました。これらの相乗効果により、スイスから日本への輸出は8月以降においても上昇傾向にあったと推測できます。もちろん各社によって、それぞれ状況は異なりますが、日本市場にとってひとつの明るい兆しだと思われます。
 来たる2021年は、ワクチンの実用化による感染の収束が期待されており、再びスイス時計を愉しめる1年であることを願っております。 輸出統計に関する疑問や質問がございましたら、スイス時計協会FHまでお問い合わせください。 
 

問い合わせ先:スイス時計協会FH TEL:03-3221-9678  E-mail:info@fhs.jp


*2021年1月14日に再編集しております。




December 28, 2020