2021年7月スイス時計輸出

<スイスから世界への輸出>

“2019年と比較して大幅な増加”

  新型コロナによる健康危機が生じる以前と実質的に同じ水準に戻った上半期に続いて、7月はスイス時計輸出の著しい回復が確認されました。2019年同月と比較して7.6%増加し、20億フランの節目を超えました。ゆっくりかつ不確かな回復の兆しを見せた昨年に比べて29.1%増加しました。これは非常に好調な中国向けの輸出によって、ほぼ独占的に牽引されております。(スイス時計協会FH スイス時計輸出月別レポートより抜粋)
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<スイスから日本への輸出>

 7月のスイスから日本へのスイス時計総輸出金額は2019年同月と比べ4.1%減少し、約1億4110万フラン(約169億4470万円)でした。2019年と比較すると、日本への輸出が伸び悩んでいるように見られますが、過去2番目に輸出金額が多かった2018年に目を向けると、既に上半期の輸出金額を6.8%増加しております。また、下の3ヵ年の比較グラフを見ると、7月は2019年同月との減少幅が縮小していることが分かるでしょう。このように回復基調は着実に続いております。 日本へ出荷された腕時計については、金額では約1億3380万フラン(約160億6280万円)で、2019年と比べて5.3%減少しました。数量ベースでは、約4万1522個(39%減少)でした。
 次に2021年上半期における腕時計の素材別データをご紹介いたします。金額ベースで2019年と比較して、「18Kゴールド」は5.3%増加し、「プラチナ」は13.6%増加しました。いっぽう「ステンレス・スチール」は23%減少でした。貴金属製の腕時計の輸出が、顕著に伸びていることが窺えます 

*月別参考平均為替レート:@120.09(2021年7月4日~8月1日)【日本関税協会 週間為替相場を参照】
*スイス時計総輸出金額は、腕時計とその他(ムーブメント、部品、クロックなど)の合計金額となります。
*輸出価格とは、スイスから時計が輸出される際に、輸出申告書に記載されている価格を意味しており、販売価格とは異なります。 


August 27, 2021