<スイスから世界への輸出>
“力強い増加と過去最高を記録した年”
12月のスイス時計輸出は2019年と比較して8.5%増加し、11月に見られた力強い結果(8.7%増加)を確認しました。これにより2021年のスイス時計総輸出金額は高い値で終えました。この背景には、9月にコロナ以前の水準に回復し、第4四半期(10月〜12月)の好調な輸出結果があり、2019年と比べ2.7%上回り過去最高の輸出金額である約223億フラン(約2兆6722億5950万円)を達成しました。これは、2014年に記録した輸出金額を0.2%上回りました。(スイス時計協会FH スイス時計輸出月別レポートより抜粋)月別レポートおよび最新の統計データはこちらからご覧ください。
<スイスから日本への輸出>
12月のスイスから日本への総輸出金額は、2019年と比べ2.8%減少し、約1億320万フラン(約127億2460万円)でした。日本への輸出は10月をピークに2か月続いて減少となりましたが、過去2年の同月も前月を下回る傾向が見られます。(下の3か年同月比較のグラフ参照)
日本へ出荷された腕時計は、金額ベースで約9630万フラン(約118億6700万円)、2019年同月比3.7%減少しました。腕時計の輸出数量は約4万758個(2019年同月比35.9%減少)でした。
2021年全体では、日本への輸出金額はコロナ以前の2019年よりも11.9%減少し、約14億1650万フラン(約1697億6750万円)でした。参考までに2020年と比べて19.1%上回りました。日本への輸出はスイス総輸出金額の約6.4%に相当し、輸出先ランキングでは、アメリカ、中国、香港に次ぐ第4位を維持しました。
*月別参考平均為替レート:@123.30(2021年12月5日~2022年1月2日)、年間参考平均為替レート:@119.85(2021年1月3日~2022年1月2日)【日本関税協会 週間為替相場を参照】
*スイス時計総輸出金額は、腕時計とその他(ムーブメント、部品、クロックなど)の合計金額となります。
*輸出価格とは、スイスから時計が輸出される際に、輸出申告書に記載されている価格を意味しており、販売価格とは異なります。
February 01, 2022