
2025年4月、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社が展開する時計修理技能士養成プログラム「LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミー」が開校した。
「世界に通用する時計修理技能士の育成」をミッションに掲げるこのアカデミーは、一般的な技術学校とは異なり、正社員として採用者を雇用する点が特徴。LVMHグループ傘下のブルガリ、ウブロ、タグ・ホイヤー、ゼニスといったブランドのカスタマーサービス部門と同じ施設に設置され、現役技術者の働きを間近で見ながら学ぶ環境にある。第1期生には2名が入社した。2年間のトレーニングを通じて、時計修理技能士として活躍できるスキルを習得する。
4月21日には開校式が行われた。式典ではLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社 職務執行者社長のノルベール・ルレ氏が「時計技術のノウハウを次世代にバトンタッチできる究極の場所が完成した。採用者たちが将来的にLVMHグループ各ブランドで活躍することを期待したい」とアカデミー開校の意義を語った。またLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社取締役COOのジュリー・ブルジョワ氏からは「技術面のみならず『オープンなマインドセット』の育成や、世界を舞台にするための英語学習も重視していく」と教育方針が伝えられた。アカデミーのプログラム設計や開校準備において中心的な役割を果たしたのは、カスタマーサービス ディレクターの林繁氏だ。林氏は個別取材において「『“現場直結の技術力”を育てる実践重視のカリキュラム設計』や『“社員意識と仲間意識”を育む開かれた環境づくり』に注力した」と、プログラム設計に対する思いを述べた。
なお、次期採用については2年後に2名が採用される予定だ。
問い合わせ先:LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社
watchmaking.academy@jp.lvmhwj.com
May 22, 2025