2021年3月スイス時計輸出 

<スイスから世界への輸出>

力強い成長が2019年の水準を超える結果をもたらす”

 スイス時計輸出は、3月に予想通り急激に増加しました。昨年3月は、ほぼ世界的なロックダウンに見舞われ、時計輸出が著しく減少(-21.7%)したことから、2021年との比較基準は、必然的に低くなりました。2021年3月は前年と比べて37.2%増加し、約19億フラン(約2188億5310万円)でした。また、2019年3月との比較では、増加率が7.4%でした。
 第1四半期(2021年1月から3月累計)については、2020年の同期間と比べて6.6%の増加が見られました。いっぽう2019年との比較では、僅かながら1.3%減少しました。(スイス時計協会FH スイス時計輸出月別レポートより抜粋)

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<スイスから日本への輸出>

 3月のスイスから日本へのスイス時計総輸出金額は前年と比べ-11.1%減少し、約1億2350万フラン(約144億5440万円)でした。スイス時計の主要輸出先30カ国のうち、唯一日本だけが、前年と比べて減少となりました。これは比較対象となる2020年3月が、未だ新型コロナウイルスによる影響を他国ほど受けていなかった為、下の折れ線グラフが示す様に比較水準が高くなったことが要因と思われます。2021年1月から3月までの輸出は、着実に増加傾向にあります。
 日本へ出荷された腕時計の輸出金額は約1億1780万フラン(約137億8280万円)で、前年と比べて-12.0%減少しました。腕時計の輸出数量は約3万3598個(対前年減少率-59.1%)でした。

*月別参考平均為替レート:@117.04(2021年3月7日~4月10日)【日本関税協会 週間為替相場を参照】
*スイス時計総輸出金額は、腕時計とその他(ムーブメント、部品、クロックなど)の合計金額となります。
*輸出価格とは、スイスから時計が輸出される際に、輸出申告書に記載されている価格を意味しており、販売価格とは異なります。

May 04, 2021