2021年4月スイス時計輸出

<スイスから世界への輸出>

“スイス時計輸出は新型コロナ前の水準に回復する”

 2021年4月のスイス時計輸出は好調で、約18億フラン(約2111億1120万円)に達しました。これは2019年4月を基準に比較すると2%増加しており、先月から見られる通常の状態に戻ったことが確認できます。2020年4月は世界的なロックダウンの状況下にあったため、前年比較で81.3%減少しており、もはや比較にはおよびません。参考までに、2020年4月との比較は446.1%増加しました。
 12か月の平均値では2か月連続で回復しており、新型コロナウイルス以前の水準をわずかながら上回りました。昨年の5月と6月もまた大幅な減少であったので、来月のスイス時計輸出の結果は回復傾向を確認する上で決定的なものになるでしょう。これまでのところ、1月からの累計値は、2019年のパフォーマンスと同じ(−0.4%)です。(スイス時計協会FH スイス時計輸出月別レポートより抜粋)

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<スイスから日本への輸出>

 4月のスイスから日本へのスイス時計総輸出金額は2019年4月と比べ-11.7%減少し、約1億2160万フラン(約143億620万円)でした。日本においても昨年4月は緊急事態宣言の状況下で、過去に経験のない85.9%まで減少しました。そのため、世界への輸出同様2年前の2019年4月と比較しております。参考までに2020年同月と比較すると、約523.6%の増加でした。
 日本へ出荷された腕時計の輸出金額は約1億1650万フラン(約137億570万円)で、前年と比べて-11.9%減少しました。腕時計の輸出数量は約4万2649個(対前年減少率-27.9%)でした。 腕時計の価格帯別データによると、10,000フラン以上の輸出価格については、2019年4月よりも10.7%増加しており、高価格帯時計の輸出が特に好調であったことが窺えます。

*月別参考平均為替レート:@117.65(2021年4月4日~5月2日)【日本関税協会 週間為替相場を参照】
*スイス時計総輸出金額は、腕時計とその他(ムーブメント、部品、クロックなど)の合計金額となります。
*輸出価格とは、スイスから時計が輸出される際に、輸出申告書に記載されている価格を意味しており、販売価格とは異なります。  



June 04, 2021