新生『HYT』が日本に再上陸をはたす

流体機械式時計ブランド『HYT』は日本市場における新たな展開に向けて、オフィス麦野とパートナーシップ契約を締結したことを発表した。

 スイス時計ブランド『HYT』は「絶えず流れる時間、それを流動性のある液体で表現できないか」というアイデアを具現化するため、スイス・ヌーシャテルに2012年に創業した。10年の歳月をかけて、クロノードやルノー・エ・パピによる時計技術と最先端医療技術、NASAが開発した宇宙工学の部品などを組み合わせ、わずか0.4mmのプレキシガラス製のキャピラリー(毛管)の中で2つの異なる液体により時刻を表示することに成功し、液体式ムーブメントと機械式ムーブメントを組み合わせたユニークな時計ブランドが誕生した。 
 2020年後半には『HYT』の大幅な組織改編が行われ新たな経営陣のもと、これまで流体機械式の弱点であった温度と気圧の影響を技術的な改良により克服し、堅牢性が高められた。さらに機械式ムーブメントを製造する『TEC(テック)グループ』のエリック・クードレイ氏とタッグを組み流体機械式コンプリケーションの開発に取り組んでいる。こうしたなかで、ムーンフェイズ・ウォッチの“ムーンランナー・コレクション”や2023年Watches & Wondersでお披露目されたトゥールビヨン・モデルの“ブラック・エクリプス”が発表された。 
 新生『HYT』は宇宙をテーマにした「ハストロイド・コレクション(Hastroid Collection)」、ムーンフェイズを装備した「ムーンランナー・コレクション(Moon Runner Collection)」、「コニカル・トゥールビヨン」の計3コレクションで展開される。日本では東京・ISHIDA表参道、愛知・HASSIN、香川・アイアイイスズ本店の3店舗で取り扱われる。

 

コニカル・トゥールビヨン
“ブラック・エクリプス”

 ダイヤルの中心に設置されたトゥールビヨンは傾斜30度のスプリングバランス、15度のエスケープホイール、23度のパレットを備える。惑星を想起させる3つの球体がトゥールビヨンを囲うように配置されており、トゥールビヨンの回転に連動して各球体も回転する(1つは1分に4回転、2つ目は5回転、3つ目は6回転)。UVライトをかざすと3Dインデックスと球体がグリーン色に輝き文字盤上に宇宙が表現される。世界限定8個。
 ケース:直径48mm、ハイドロカーボン&ブラック DLC チタンケース、シースルーバック、50m防水/ムーブメント:液体機械式手巻きCal.701-TC (61石、2万8800振動)/価格:6292万円

問い合わせ先:HYT ジャパン/オフィス麦野 Tel: 03-5422-8087 
https://www.hytwatches.com/




April 28, 2023