“緩やかな減少”
スイス時計輸出は2年以上にわたり安定した成長を続けてきましたが、2月は初めて大幅な減少(-3.8%)となりました。前年2月の高い輸出結果との比較、中国への輸出の大幅な落ち込みに苦戦した一方で、その他のマーケットでは、顕著な伸びを記録しました。いずれにしても、2か月間の実績は前年同期間と比べて、マイナス0.7%と非常に近い結果でした。(スイス時計協会FHスイス時計輸出月別レポートより抜粋)月別レポートおよび最新の統計データはこちらからご覧ください。
<スイスから日本への輸出>
2月のスイスから日本へのスイス時計総輸出金額は、約1億5550万スイスフラン(約265億1680万円)で、前年同月よりも約5.6%増加しました。日本へ出荷された腕時計は金額ベースで約1億4990万スイスフラン(約255億6200万円)、前年よりも6.5%の増加率を記録しました。2月の日本への輸出数量は4万1785個で、前年同月比6.0%の減少でした。
また、今年2か月間の日本への輸出金額を価格帯別に細分化した統計データによると、輸出単価200〜500スイスフランの価格帯は、金額(45.4%)、数量(38.2%)と、金額、数量ともに前年を大幅に上回っております。さらに、輸出単価1万スイスフラン以上の価格帯は、昨年と比べて数量は減少する一方、金額は増加しており、より高価格な製品の輸出が伸びていることが伺えます。
*月別参考平均為替レート:@170.53(2024年2月4日~2024年3月3日)【日本関税協会 週間為替相場を参照】
*スイス時計総輸出金額は、腕時計とその他(ムーブメント、部品、クロックなど)の合計金額となります。
*輸出価格とは、スイスから時計が輸出される際に、輸出申告書に記載されている価格を意味しており、販売価格とは異なります。また、価格帯別データにおける価格帯とは輸出価格に基づくに価格帯であり、販売時の価格帯とは異なります。
March 21, 2024