Japanese glossary

アニュアルカレンダー (Annual calendar)
  月や日付を表示するカレンダー機能のある時計の中で、大の月(31日)、小の月(30日)を自動的に認識し修正する機構のことをいう。 閏年の2月末日だけ日付調整をすればよく、限りなく永久カレンダーに近い機構。

アプライドインデックス (Applied index)
  ダイヤルに配された立体的なインデックス。 足ピンの付いた棒型などの略字部分を生地に植え込み、裏側から”かしめ”て固定している。

アンクル (Anchor striker)
  テンプと連動してガンギ車の歯を進める部品。

インサイドベゼル (Inside-bezel)
  ケース内部に取り付けられたベゼルの事。ダイバーズウォッチやワールドタイマー搭載モデルなどに多く採用される。

永久カレンダー (Perpetual calendar)
  パーペチュアルカレンダー参照。

オーバーホール (Overhaul)
  ムーブメントの分解掃除のこと。時計を分解し洗浄、注油、組み立て、精度調整を行う。オーバーホールの目安としては購入後4~5年、以降3年おきが望ましい。

回転錘 (Rotor)
  自動巻き時計に使われる扇状のメタル部品。この回転錘が腕などの振動により中心軸のまわりに回転しその力が香箱真に伝えられぜんまいを巻き上げる。

ガラス (Glass)
  文 字板を覆う透明の部分。 風防、またはクリスタルとも呼ばれる。 材質にはプラスチック、ミネラルガラス、サファイアガラスがある。 プラスチックは低価格帯の時計に多く使われる。 ミネラルガラスはクリスタルガラスともいい、透明度があり輝きに富み、一般的に風防に多く使用される。サファイアガラスは人工サファイアを使用し硬く傷が つきにくいだけでなく、高い透明度と輝きを持ち、最も高価である。

カレンダーウオッチ (Calendar watch)
  時、 分、秒に加えて月、日、曜日や月齢をも表示する時計。通常のタイプは、30と31の月、および閏年は自動調整しないので、月末にリューズ等で合わせ直す。 合わせ直す必要がないのがパーペチュアルカレンダーと言われるもので、すべて自動的に切り替わる。ただし400年に3度だけは調整が必要。それは本来なら 閏年になるはずの2月も28日迄とする年があるからです。次回は2100年。

月齢表示(ムーンフェイズ) (Moonphase display)
  ダ イアル上の小窓に月の満ち欠けを表示する。 月の描かれたディスクが回り、月の形が変っていく。 月齢とは朔(さく)- (新月のこと)からの時間を1日単位で表したもの。 朔から3日たった月は月齢3で、いわゆる日月。 月齢15は15夜で満月となる。 月は平均しておよそ29日と半日の周期でち欠けを繰り返すので月齢は0から29.5まである.。

香箱(こうばこ) (Barrel)
  ぜ んまいばねの納められた薄い円筒状の歯車。 香箱車ともいう。 ぜんまいの内側の端は香箱の中心軸(香箱真)に、外側の端は香箱車に取り付けられている。 リューズからぜんまいをまきあげると香箱真のまわりにぜんまいが巻き上げられる。 そして、ほどけていく時には香箱真が逆回転しないような仕掛けがされているので(コハゼ仕掛け)香箱車がまわることになる。 結果としてぜんまいの力がまず香箱車をまわし、次々と歯車をまわして時計を動かす。 香箱とはもともと香を入れる器のこと。(茶道をなさる方は聞いたことがあるでしょう) 一方、英語名の Barrelは樽の意味。 身近なところからのネーミングがおもしろいですね。

サテン仕上げ (Satin fresh)
  ケースやブレスレットに艶消し仕上げをしたもの。

サファイヤクリスタル (Sapphire crystal)
  ガラスの項参照

自動巻き (Automatic winding)
  腕の動きにあわせて、ローターという扇型の錘が回転してゼンマイを自動的に巻き上げる機構のこと。オートマチックとも呼ばれる。

シースルーバック (See-through back)
  ケースの裏ぶたにガラスを嵌めこみムーブメントを見ることが出来る仕様の事。

ジャンピングアワー (Jumping hours)
  時針の代わりに文字盤に設けられた小窓に算用数字で一時間で1コマずつ時間を表示する機構のこと。一般的にレトログラード式の分針と組み合わされる。

ショックレジスタント(耐衝撃) (Shock resistant)
  落としたり、ぶつけたりなどの衝撃にも耐えられること。1メートルの高さから固い床に落としたのと同じ衝撃に耐えられるように作られている。

振動数 (Frequency)
  テ ンプが揺れる回数の事。振動数は1秒間に何振動したかという表現と、1時間に何振動かという表現の2種類がある。例として1秒間に8回振動するムーブメ ントのことを8振動。一時間で表現すると8(振動)×3600(秒)=28,800振動となる。一般的に8振動以上のムーブメントをハイビート(高振 動)、それ以下をロービート(低振動)と呼ぶ。振動が上がると精度は安定するがデメリットとして部品の消耗が激しくなるので6~8振動の時計が多い。

スケルトン (Skeleton)
  骸骨、骨格と言う本来の意味から転じてスケルトンウオッチとは、内部のムーブメントが外から透けて見える時計。繊細な部品や緻密な歯車の動きを美しく見せるためにひとつひとつの部品をゴールドやプラチナで作り、手彫り模様を施したものもある。

ステンレススチール (Stainless steel)
  鉄、クロム、ニッケルの合金で錆びにくい素材。耐食性・耐久性・意匠性・耐火性・低温特性・加工性などで優れた特性を持ちほとんどの時計で採用される。

タキメーター (Tachymeter)
  クロノグラフのダイアルやベゼルに記された目盛のこと。平均時速や生産効率を求められる。

手巻き (Manual winding)
  手動でゼンマイの巻き上げを行う仕組みの事。

デュアルタイム (Dual time)
  一つの時計で二つの時間が表示される機構を持つ時計。一つの文字盤に小さなサブダイヤルと針を設け、二つの時間を同時に表示するのが一般的である。

テンプ (Balance)
  ムーブメントの調速装置で回転運動を行ない、アンクルからの反復運動を調節・制御し、一定速度の振動を保つ役割を持つ。

トゥールビヨン (Tourbillon)
  1795年、アブラアン・ルイ・ブレゲによって発明された重力によって生じる、機械式時計の誤差を補正・調整する複雑機構のこと。脱進機、調速機をケージ内に収め、一定時間で回転させることで姿勢差を分散させようとする設計で、時計における複雑機構の1つである。

ミニッツリピーター (Minutes Repeater)
  音 により時刻を知らせる機構。ボタンやレバーを押すと、その時の時刻をチンチンチンと音で知らせる。例えば、ミニッツリピーターで2時33分を知らせる音は チンチン(2時), チンタン、チンタン(15分 X 2=30分)、チンチンチン(3分)となる。二度打ち時計、引き打ち時計とも呼ばれる。

ミネラルガラス (Mineral glass)
  クリスタルガラスともいい、透明度があり輝きに富む。一般的に風防に使用される。

無反射コーティング (Anti-reflexible coating)
  視認性を高めるために、ガラスへの映りこみや光の反射を防ぐために施されたコーティング。

ムーブメント (Movement)
  時計から外装部分(ケース、ガラス、針等)を除いた機械部分のこと。クオーツと機械式の手巻きと自動巻きの2種類がある。

ムーンフェイズ (Moonphase display)
  月齢表示の項参照

パーペチュアルカレンダー (永久カレンダー) (Perpetual calendar)
  英 語の辞書をひくと万年暦と書いてある。時計でパーペチュアルカレンダーと言うのは30日の月も31日の月も、さらには閏年も自動的に計算して表示するカ レンダー機能のこと。つまり月末にその都度日付を合わせ直す必要がない。ちなみにカレンダーの語源はラテン語で集合する、召集するの意味のCalere。 その昔ローマでは、月の最初の日に人々を集めて、その月の休日を知らせていたのだそうです。

パワーリザーブ (Power reserve)
  ゼンマイのエネルギーがあと何時間残っているのかを示す機構。ダイヤルに設置され扇状に針で表示するものが一般的である。

リピーター (Repeater)
  ボ タンやレバーを押すと、その時の時刻をチンチンチンと音で知らせるウオッチ。15分単位、5分単位、1分単位で打ち鳴らすタイプがあり、それぞれクオー ターリピーター、ファイブミニッツリピーター、ミニッツリピーターと呼ばれる。例えば、ミニッツリピーターで2時33分を知らせる音はチンチン(2時), チンタン、チンタン(15分 X 2=30分)、チンチンチン(3分)となる。二度打ち時計、引き打ち時計とも呼ばれる。

リューズ (Crown)
  時計ケースの外側にあるつまみで、これで時刻や日付の表示を合わせる。 また、機械式時計の場合はぜんまいを巻き上げる為のものでもある。

レトログラード (Retrograde)
  反復運動を行う針によって時刻やカレンダーなどを表示する機構の事。主に秒針やカレンダーに使われることが多い。

ローター (Rotor)
  自動巻き腕時計に使われる回転錘のこと。